ED治療の処方薬を解説(バイアグラ・レビトラ・シアリス)

EDとは

EDとは勃起障害(Erectile Dysfunction)の略称で、男性が性的刺激を受けても十分な勃起が得られない状態を指します。

EDの症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 勃起不全:勃起が全くできない、または途中で勃起が失われる
  • 勃起不十分:勃起が不十分で挿入が困難
  • 勃起持続不能:挿入はできるが勃起が維持できない

EDには様々な原因があり、主な原因は以下の通りです。

身体的原因精神的・心理的原因
動脈硬化ストレス
糖尿病不安
前立腺肥大症うつ病
薬剤の副作用心因性

加齢に伴う男性ホルモンの減少や、生活習慣病の影響もEDの一因となります。EDは決して恥ずかしい症状ではなく、適切な治療を受ければ改善が期待できます。

EDに効果的な薬剤の種類

ED治療に使われる主な薬剤には以下の4種類があります。

一般名商品名
シルデナフィルバイアグラ
バルデナフィルレビトラ
タダラフィルシアリス
ジェネリック医薬品

バイアグラ(一般名:シルデナフィル)
ED治療薬の先駆けで最も広く処方されています。効果発現は30分~1時間程度です。

レビトラ(一般名:バルデナフィル) 効果発現が早く、15~30分で作用が出る点が特徴です。

シアリス(一般名:タダラフィル) 効果持続時間が長く24~36時間と言われています。週1回の服用でED治療ができます。

ジェネリック医薬品 新薬と同等の有効成分を含む後発医薬品で、価格が安価です。新薬と同様の効果が期待できます。

1種類ずつ詳しく解説します。

バイアグラ(一般名:シルデナフィル)

バイアグラは、ED治療薬の代表的な存在です。一般名はシルデナフィルで、1998年に世界で初めて発売されました。

製品名バイアグラ
一般名シルデナナフィル
効能勃起不全(ED)症状改善
用法・用量1回25mg~100mgを必要に応じて服用
作用時間服用後30分後、5時間持続

服用後30分で勃起を助ける効果が表れ、5時間程度効果が持続します。 1回の服用量は25mg~100mgの範囲で、症状や体調に合わせて調節が可能です。

バイアグラは、ED治療薬の先駆けとして広く知られており、多くの実績と安全性の裏付けがあります。 ただし、併用薬の制限や副作用のリスクがあるため、必ず医師の指示に従った適切な服用が求められます。

レビトラ(一般名:バルデナフィル)

レビトラは、バイエル薬品が開発したED治療薬です。一般名をバルデナフィルと言います。バイアグラに次ぐ第2号のPDE5阻害薬として、2003年に発売されました。

レビトラの特徴は、飲んでから効果が現れるまでの時間が早いことです。通常、食後約30分で効果が現れる一方、服用から最長6時間の勃起効果が期待できます。

剤型効果発現時間効果持続時間
経口剤30分程度6時間程度

服用量は10mgまたは20mgで、必要に応じて医師の判断で増減されます。主な副作用は頭痛や顔面紅潮、動悸などで、重症例はほとんどありません。

食事の影響を受けにくいことも特徴で、空腹時でも食後でも服用可能です。ただし、グレープフルーツジュースとの同時摂取は避けるべきです。

シアリス(一般名:タダラフィル)

シアリスは、ED治療薬の一つで、有効成分のタダラフィルが血管を拡張させることで勃起を促進します。バイアグラやレビトラと比べ、効果の持続時間が長く、約36時間にわたって勃起が可能とされています。

製品名一般名効果持続時間
バイアグラシルデナフィル約4時間
レビトラバルデナフィル約4~5時間
シアリスタダラフィル約36時間

服用後の効果発現までに1~2時間を要しますが、食事の影響を受けづらいのが特長です。一方で、副作用として頭痛や動悸、顔面紅潮などの可能性があり、一部の薬剤との併用は避ける必要があります。

シアリスは長期的な服用が望ましく、生活習慣の改善を組み合わせることでより高い効果が期待できます。定期的な服用を心がけ、医師の指示に従って適切に服用しましょう。

ジェネリック医薬品の紹介

ED治療薬の先発品にはジェネリック医薬品があります。ジェネリック医薬品とは、先発品の特許が切れた後に発売される同じ有効成分を含む医薬品のことです。

先発品一般名(ジェネリック医薬品名)
バイアグラシルデナフィル
レビトラバルデナフィル
シアリスタダラフィル

ジェネリック医薬品は先発品と同等の効果が期待できますが、開発コストが抑えられるため先発品よりも低価格で提供されています。一方で、先発品よりも製剤の種類が少ないことがあります。

ジェネリック医薬品の服用を検討する際は、価格面でのメリットがある一方、効能・効果や安全性は先発品と変わらないことを確認しましょう。また、個人差があるため先発品とジェネリック医薬品で効果が変わる可能性もあります。

ED治療薬の効果と作用機序

ED治療薬は、陰茎海綿体の平滑筋を弛緩させることで血管を拡張し、勃起を促進する作用があります。主な作用機序は以下の通りです。

薬剤名一般名効果発現効果持続時間
バイアグラシルデナフィル30分~1時間4~5時間
レビトラバルデナフィル30分~1時間5~6時間
シアリスタダラフィル1~2時間24~36時間

これらの薬剤は、一酸化窒素(NO)の働きを高めることで、勃起に関与する酵素であるcGMPの分解を抑制します。その結果、陰茎海綿体の平滑筋が弛緩し血流が増加して勃起が促されます。

効果発現までの時間や効果持続時間は薬剤によって異なりますが、一般的には服用30分~2時間後に勃起が得られるようになり、数時間から一日程度効果が持続します。

ED治療薬の副作用

ED治療薬にはさまざまな副作用があり、主な症状として頭痛、動悸、顔面紅潮などがあげられます。これらの症状は一般的に軽度ですが、個人差があります。

また、一部の薬剤と併用すると重篤な副作用が起こる可能性があるため、必ず医師に相談しましょう。代表的な併用禁忌薬は以下の通りです。

併用禁忌薬の例
硝酸剤
硝酸剤を含む薬剤
一酸化窒素供与体

さらに、心疾患、肝障害、腎障害などの疾患がある場合は、副作用が出る可能性が高くなります。ED治療薬を服用する際は、必ず医師に正確な病歴を伝えることが重要です。

ED治療薬を適切に服用するために

ED治療薬は適切に服用しないと効果が発揮されない上、副作用のリスクも高くなります。以下の点に注意しましょう。

  • 服用時期
    • 薬剤によって適切な服用時期が異なります。医師の指示に従ってください。
薬剤名服用のタイミング
バイアグラ性行為の30分〜1時間前
レビトラ性行為の30分前
シアリス性行為の30分前(24時間持続型)
  • 飲み合わせ
    • アルコールや一部の食事と相互作用があるため避けましょう。
    • 他の薬剤との飲み合わせにも注意が必要です。
  • 適切な使用方法
    • 1日の最大服用量を守り、過剰服用は避けましょう。
    • 効果が出るまで何度か服用を試すことが大切です。

医師の指導に従い、正しく服用することで副作用のリスクを最小限に抑えられます。不明な点は必ず相談しましょう。

オンライン診療でED治療薬を入手する

オンライン診療を利用すれば、ED治療薬を自宅にいながら手に入れることができます。一般的な流れは次のようになります。

  1. オンラインクリニックに会員登録
  2. 問診票の記入と送信
  3. 医師のオンライン診療
  4. 処方箋の受け取り
  5. ED治療薬の配送

おすすめのオンラインクリニックは以下の通りです。

サイト名特徴
クリニックA初診料無料、24時間対応
クリニックB専門医在籍、ジェネリック処方可
クリニックC薬局との連携で低価格

費用は初診料、再診料、薬代の総額で5,000円~10,000円程度です。支払いは医療費控除の対象となるクレジットカードやコンビニ決済が可能です。発送は専用の無地ダンボールで、プライバシーは完全保護されています。

まとめ

EDの治療では、バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)などの薬剤が処方されています。これらは血流促進作用によりED症状を改善します。

薬剤名一般名効果時間
バイアグラシルデナフィル4~5時間
レビトラバルデナフィル4~5時間
シアリスタダラフィル24~36時間

服用に際しては、医師の指示に従うことが重要です。また、副作用のリスクもあるため、自己判断での使用は避けましょう。

近年はオンライン診療でED治療薬を受け取れるサービスも増えています。プライバシーが守られ、手軽に診察を受けられるメリットがあります。ただし、医師とのコミュニケーションを大切にし、正しい服用方法を理解する必要があります。